2010/06/22

林に注ぐ月の光(ナイトジャスミン )


 ☆画像をクリックすると、拡大表示されます。


ある国の王女は愛する太陽神の心がライバルの女性へと移ったのを知って絶望し、自らの生命を絶ちその王女の墓からは、ナイトジャスミンが芽生えたそうです。ナイトジャスミンは、辱められたため今なお縮んでいて、太陽の怒りを避けるため、夜明けになると花びらを散らすとされています。



ジャスミン

“夜の女王"、“林に注ぐ月の光"、とジャスミンはインドで呼ばれている。月光色の花がとりわけ夜にその魅惑的な香りを惜しげもなく振りまき、香りが甘い流れとなって心の深い層に入り込み、感情へ通じる扉をこじ開けるからだ。

ジャスミンの精油は情緒的な面に非常に影響を及ぼし、香りは不安感に流れ込み、これを和らげる。気分を明るくするだけでなく、高揚させるという意味で、ジャスミンほど気持ちを内面の深いところからしっかりと変える精油はない。失われた自分を取り戻し、悲観主義を克服するのに手助けしてくれるため、おもわず楽観主義になってしまい、自分のなかの、また身の周りの美に気がつき、いとおしく感じるようになる。

ジャスミンは感情的に困難な状況、とりわけ厄介な男女関係に巻き込まれた人を助けてくれる。一見、山のように立ちはだかって克服できないようにみえる問題も、感情的な面が原因であることが多いので、ジャスミンの力でわりあい容易に乗り越えることができる。ジャスミンの香りの力強い霊感の助けをえて私たちは精神の硬直、冷酷、不安、偏執などすべての心理的なすべての心理的な悩みに果敢に立ち向かうことができる。こうした場合ジャスミンはバーベナ、ヒソップ、サイプレスなどと全く別の働きをするが、その作用機作を説明するとまるでポエジーのようだ。

“夜の女王”は神秘的なやり方で官能性を刺激し、高め、女性でも男性でも女王の魔法の杖で性愛へ導いてくれる。自然な官能は豊かな感情から育ち、自分および他人への信頼感がなければ花開くものではない。ジャスミンはこうした意味で幸せな愛、献身、信頼とのびやかな肉体主義が育つチャンスを与えてくれるが、その作用は神秘的な魔法のベールに包まれている。

インド人は昔からこの花の力を知っていた。多くの絵で、月の光に照らされて恋人たちが庭園や岸辺に憩う様子が魅惑的に、美しく表現されているが、そこには月の淡い神秘の光を花の中に映しているジャスミンが必ず添えられている。

ジャスミン精油は、それを身につけている人の輝きをいっそう強調し、ジャスミンの少しでも入った香水をつけていると、必ず“大成功”をおさめることができる。
またジャスミンはムーンストーンになぞらえられるが、直感力を高めるというこの宝石と同じく、直感的な知恵をつかさどっている。


「天の香り」 から スザンネ・フィッシャー・リチィ 著 訳: 手塚千史

 

ロト6ミニロトを月齢で予想するブログ © 2008. Template Design By: SkinCorner